GIS活用の基本|ラスタデータ・ベクタデータの違いとQGISを用いた重ね合わせ解析

GIS活用の基本|ラスタデータ・ベクタデータの違いとQGISを用いた重ね合わせ解析

更新日:2026/1/22





01GIS(地理情報システム)とは?

GIS(地理情報システム)は、位置情報を持つデータを可視化し、高度な分析を可能にする技術です。
点や線、範囲といった様々な属性のデータを地図の上に重ね合わせることで、地理とデータの傾向を分析することができます。
近年、国や自治体によるGISのオープンデータの整備が増えてきたことにより、
マーケティングや防災、都市開発など、ビジネスの意思決定における重要性が飛躍的に高まっています。

02GISシステムとGISデータの関係

GISデータはどうやって見る?
GISデータの位置情報は、データだけを見ると数値(座標値)の羅列に過ぎません。
その数値を視覚的な情報へと変換するために、「ArcGIS」や「QGIS」といったGISシステムが必要となります。
これらのシステムは、単にデータを表示するだけのビューアーではありません。
複数のデータ同士を重ね合わせ、その境界線や重なりから、傾向分析やシュミレーションなど、様々な解析ができます。

03GISデータの種類(ラスタデータとベクタデータ)

ラスタデータ
ラスタデータとは、ピクセル(画素)の集合で構成されるデータです。
色データがあらかじめ含まれているため、視覚的にわかりやすいことがメリットです。
写真や画像のようにピクセルが連続したデータのため、データ容量が大きくなりやすい側面があります。
ラスタデータは航空写真や衛星データなどのベースマップ、降水量や気温を色で示すなどといった、直感的な情報把握に適しています。
ベクタデータ
ベクタデータとは、位置情報を点(ポイント)、線(ライン)、面(ポリゴン)等の形状で表現したものです。
最大の特徴は、それぞれの地物(図形)に対して、属性として複数の情報を紐付けられる点にあります。
例えば、一本の「線」に対して価格や名称などのデータを保持させ、データベースとして管理することで、 「特定の条件に合致する地点の抽出」や「経年変化の比較」といった高度な解析が可能になります。
重ね合わせることでより高度な解析ができる
背景となるラスタデータ(地図)の上に、解析用のベクタデータを重ねることで、数字だけでは見えなかった「地域の特性」が鮮明になります。
ラスタデータ
ラスタデータ
ベクタデータ
ベクタデータ
重ね合わせ
重ね合わせ

04実際の使い方

<使用例>路線価データを地図に重ね合わせる
QGISを用いて、路線価データ(線のベクタデータ)を、地図(ラスタデータ)に重ね合わせました。
路線価を単なる「線」ではなく、価格情報を持つ「ベクタデータ」として扱うことで、価格の上昇率に応じた自動的な色分け表示が可能になります。(※下図における属性の値はランダム値です)
これにより、エリアごとの地価変動を一目で把握できるようになり、迅速かつ客観的な投資判断や資産評価をサポートします。
路線価を地図に重ね合わせ(下図に国土地理院タイルを使用)
路線価を地図に重ね合わせ(下図に国土地理院タイルを使用)

他にも、様々な活用法を以下の記事でご紹介しています。

まとめデータは「解析」して初めて価値を生む

GIS(地理情報システム)の活用において、最も重要なのは「どのデータを、どう読み解くか」です。
私たちが提供する「REX路線価データ」を始め、お客様が持つ独自のデータや、他の統計データと高度に連携させることで、 ビジネスにおける「道筋」を見つけ出すための手段となります。


REX路線価データについて

弊社ではPDFで公開されている相続税路線価をデータベース化しベクトルデータで表現しています。 相続税路線価をデータ化することにより、路線価がPC上で閲覧可能となるだけでなく、独自のユニークIDや経年変化の履歴保持により担保評価システムによる評価の自動洗替を実現します。 全国の矢線情報を経緯度座標情報で収録し、矢線一本毎に付随する価格、借地権割合等の属性情報全てを数値として収録しています。
また、整備データは2000年から最新年度の全国分を揃えており、過去データもご提供いたします。
当データの強み
(1)データベースになっているため、細やかな分析ができる!
(2)位置情報を持たせることで、地図データと重ね合わせて見ることができる!
(3)IDを持たせているため、経年変化などの紐づけができる!
(4)多様なフォーマットに対応可能!
特定のエリアのレポート作成もおまかせ!
「この地域の地価が気になる」「資料に使いたいから、グラフ付きでまとめてほしい」など、ピンポイントなご希望にも対応可能です!
・大学の研究資料として
・会社のプレゼン資料や提案書の補足データとして
・投資判断の材料として、不動産価格の傾向を把握したい方にも
・マイホーム購入を考えているエリアの参考に
などなど、身近な使い道にもご活用いただいています◎
「ちょっと気になるから、見てみたいな〜」という軽いきっかけでもOK!お気軽にご相談ください。
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