地価公示とは、国土交通省が定めた標準地(全国約26,000地点)の土地価格を、土地鑑定委員会が毎年発表するものです。 価格はその年の1月1日時点を基準とし、同年3月下旬に国土交通省のHPで公表されます。
土地の価格はさまざまな要素によって決まりますが、地価公示は売り手や買い手に売り急ぎや買い進みといった特殊な事情がない場合に 成立すると認められる「正常な価格」を表しています。
そのため、一般の土地取引において重要な指標となる情報です。
地価公示の詳細については、こちらの記事でもご紹介しています。
- 全国
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全用途平均は5年連続、住宅地は12年連続、商業地は4年連続で上昇しました。
いずれも上昇幅も拡大しています。
- 三大都市圏(東京圏・大阪圏・名古屋圏)
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全用途平均・住宅地は5年連続、商業地は4年連続で上昇しました。
特に、商業地は引き続き上昇幅も大きく推移しています。
- 地方
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地方四市では昨年に引き続き上昇幅がやや縮小しつつありますが、上昇傾向は続いています。
地方四市(札幌市・仙台市・広島市・福岡市)では、全用途平均は14年連続、住宅地・商業地は12年連続で上昇しました。

その他の地域では、全用途平均・商業地は12年連続、住宅地は11年連続で上昇しました。
こちらも上昇幅は落ち着きつつあります。
以上のグラフは全て国土交通省「変動率及び平均価格の時系列推移表」より作成しました。
- 1位:北海道富良野市 千代田町5丁目1番8(千歳5-3)
- 上昇率42.9%
- 2位:北海道千歳市 錦町2丁目10番3(千歳5-2)
- 上昇率38.5%
- 3位:長野県北安曇郡白馬村 大字北城字山越4093番2(白馬5-1)
- 上昇率35.2%
- 4位:北海道千歳市 幸町3丁目19番2(千歳5-4)
- 上昇率34.4%
昨年に引き続き、半導体メーカー「ラピダス」関連の上昇による、JR千歳駅付近がランキング上位でした。
関連企業も含めた従業員向けの住宅需要が高まり、エリア全体で上昇が続いています。
ラピダスが立地する工業団地「千歳市美々ワールド」には、公立の「千歳科学技術大学」キャンパスもあります。
ラピダス関係者やその家族の移住が進むことで、将来的には“理系人材を育てる教育都市”として、中長期的に注目されています。
この記録的な上昇傾向がどこまで継続するのか、今後の市場動向から目が離せません。
長野県白馬村も、ここ数年大幅な上昇傾向が続いています。
夏季の登山や冬季のスキーなど、世界的なインバウンド需要の高さがこのエリアの価値を押し上げています。
実際、2024年の観光客数は2019年以降の最多を更新し、地域経済の活性化がダイレクトに地価へ反映される形となりました。
根強い別荘ニーズに加え、最近では高級ホテルや複合商業施設の進出が相次いでいます。
開発の波が住宅地から商業地へと広がりを見せており、エリア全体の価値が底上げされている状態です。
<住宅地>1~3位ランキング
今年もインバウンド人気が高い地域が上位を占めており、今後の動向にも注目が集まっています。
- 1位:長野県北安曇郡白馬村 大字北城字堰別レ827番36(白馬-1)
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上昇率33.0%
昨年も上昇率上位に位置しており、引き続き大幅な上昇傾向が続いています。
今年は商業地への上昇傾向が広がり、今後も目が離せないエリアです。 - 2位:北海道富良野市 北の峰町4777番33(富良野-4)
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上昇率30.0%
このエリアも昨年に引き続き上昇率上位を維持しています。
スキー場の麓に位置し、宿泊施設や観光関連施設が集まる人気の観光地です。 近年のインバウンド需要の増加に伴い、観光客の受け入れ環境を整えるためのインフラ整備も進められており、地価の上昇に影響を与えています。
- 3位:長野県野下高井郡野沢温泉村 大字豊郷字蟹沢7886番10(野沢温泉-1)
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上昇率22.3%
白馬村と並び、世界的なインバウンド需要が地価を強力に押し上げているエリアです。
最大の特徴は、スノーリゾートとしての魅力に加え、古き良き日本の温泉街という「情緒や文化」を同時に体験できる点にあります。
この唯一無二の付加価値が海外投資家や開発事業者から高く評価されており、宿泊施設や店舗用地としての需要が急増したことが、大幅な地価上昇の原動力となっています。
- 石川県能登地方
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昨年に引き続き、下落が続いています。
地域によっては観光振興や地域再生の取り組みが進められており、回復の兆しが見られる場所もあります。
能登全体の下落に歯止めをかけるには、今後も長期的な視点での注視と支えが欠かせません。 - 北海道本別町
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こちらも昨年に引き続き下落が続いています。
明治の北海道本別工場の閉鎖を控えていることが要因だと考えられますが、 工場の冷却・保管する施設を「クーラーステーション」として再整備する計画が発表されたため、今後どのような動きになるのか注目です。
- 山野楽器銀座本店
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価格が一番高い場所は、20年連続で東京都中央区銀座(中央5-22)の「山野楽器銀座本店」でした。
銀座は日本屈指の商業地であり、国内外の高級ブランドや企業が集まるエリアのため、その価値が維持され続けています。 インバウンド需要の回復や再開発の影響で、今後も高い地価が続くと考えられます。
まとめ2026年も引き続き全国的に地価上昇傾向
2026年の地価公示は、全国的に上昇傾向が続いています。
特にインバウンド需要が高いリゾート地や、大規模な産業誘致が進むエリアでは、周辺の開発も加速しさらなる上昇が期待されます。
一方で、主要産業の撤退や災害の影響を受ける地域では下落が続いており、エリアごとの「二極化」が鮮明になっています。
「地域の個別要因」を念頭に、今後も注視していくことが重要です。
◆REX地価公示・地価調査データについて
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地価公示・地価調査を独自にデータ化
国土交通省から公開されるデータ(住所)をもとに、緯度・経度座標を付加したデータです。
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