地価公示・地価調査とは?
‐路線価とは何が違う?それぞれの比較表で解説 -


更新日:2025/2/25





地価公示・地価調査とは?

地価公示と地価調査はいずれも土地の価格を示すものです。 土地の価格はさまざまな要素によって決まりますが、これらは売り手や買い手に売り急ぎや買い進みといった特殊な事情がない場合に 成立すると認められる「正常な価格」を表しています。 そのため、一般の土地取引において重要な指標となる情報です。


01地価公示

地価公示とは、国土交通省が定めた標準地(全国約26,000地点)の土地価格を、土地鑑定委員会が毎年発表するものです。 価格はその年の1月1日時点を基準とし、同年3月末頃に国土交通省のHPで公表されます。
各地点の情報は、国土交通省の不動産情報ライブラリで検索して見ることができます。

主な役割
①一般の土地取引に指標を与える
②不動産鑑定の規準となる
③公共事業用地の取得価格算定の規準となる
④土地の相続評価および固定資産税評価についての基準となる
⑤国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の規準とされる
などといった、適正な地価の形成に寄与することを目的としています。

02地価調査

地価調査とは、各都道府県が定めた基準値(全国約21,000地点)の土地価格を、各都道府県が毎年発表するものです。 価格はその年の7月1日時点を基準とし、同年9月末頃に国土交通省の公式サイトで公表されます。
地価公示と同様に、各地点の情報は国土交通省の不動産情報ライブラリで検索して見ることができます。

主な役割
地価公示と調査時期、調査地点において相互に補完的な関係にあります。

03路線価・地価公示・地価調査それぞれの違いは?

いずれも土地の価格を表すものですが、それぞれ発表主体や基準日が異なるため、用途や役割にも違いがあります。

それぞれの違いのまとめ

また、地価公示は土地の一般的な取引価格を示す指標であり、路線価はその約8割程度を目安に設定されています。 これは、地価公示が「正常な価格」(特殊な事情がない取引価格)として全国的な指標であるのに対し、 路線価は相続税や贈与税の算定基準として利用されるため、実勢価格よりも少し低めに設定されているためです。 つまり、公示地価は実勢価格を反映させた上で、路線価はその価格を基に税務目的に特化した評価額として若干低めに設定されています。

まとめ適切に使い分けよう

路線価、公示地価、基準地価は、それぞれ異なる目的や基準で土地の価格を示しています。 この違いを理解することで、不動産取引や税務手続きにおいて適切に情報を使い分けられるようになります。


REX地価公示・地価調査データについて

国土交通省が公表する地価公示・地価調査を独自にデータ化
国土交通省から公開されるデータ(住所)をもとに、緯度・経度座標を付加したデータです。
また、整備データは1997年から最新年度の全国分を揃えており、過去データもご提供いたします。

  • 当データの強み

(1)データベースになっているため、細やかな分析ができる!
(2) 位置情報を持たせることで、地図データと重ね合わせて見ることができる!
(3)IDを持たせているため、経年変化などの紐づけができる!
(4)多様なフォーマットに対応可能!

詳しくはこちら