
◆『一丁目一番地』ってどうやって決まる?
一丁目一番地
最初に実施すべき最重要な事柄をたとえていう語。最優先課題。
出典: Weblio国語辞典(デジタル大辞泉)
ビジネスシーンでも耳にすることがある『一丁目一番地』。
実際の地図上では、この『一丁目一番地』はどのように決められているのでしょうか?
また、実際の『一丁目一番地』がどのような場所なのかも調べてみました。
- 地番で決められる
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各土地の「一番地」は、主に地番という制度によって決められます。
地番は土地ごとに割り振られる番号で、一般的ないわゆる”住所”である住居表示とは異なり、不動産登記のための基準となる番号です。
地番と住居表示の違いについては、こちらの記事にてご紹介しています。 - 一番地が決まる流れ
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地番は地図作成時に決定される
多くの場合、その地域で最初に登記された土地に「一番地」が割り振られます。
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基準となる起点から番号が振られる
「一番地」は、村や町の中心部や役場周辺などを基準にして割り振られることが多いです。その起点となる土地が「一番地」、その隣が「二番地」と続きます。
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地番は登記単位ごとに整理される
地番は、登記上の「字(あざ)」や「大字(おおあざ)」という地域単位で付けられます。
そのため、「〇〇町1番地」「〇〇村1番地」など、異なる地域では同じ「一番地」でも全く別の土地になります。
ただし、地番と住居表示(住所表記)は別物であるため、同じ土地でも「地番は1番地」でも、「住居表示は1丁目2番1号」など異なる場合があります。
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地番は地図作成時に決定される
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実際の「一番地」はどのようなところでしょうか?いくつか調べてみました!
- 皇居(東京都千代田区千代田1-1)
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日本の歴史と文化の中心であるこの場所には、実は『一丁目一番地』が割り振られています。
皇居は江戸時代から日本の政治・文化の中心地として重要な役割を果たしてきましたが、その周辺地域は近代に入り、ビジネス街としても発展を遂げました。
特に丸の内や大手町など、皇居周辺は日本の経済活動の中心地として、現在では多くの企業の本社が集まり、ビジネスの重要な拠点となっています。
皇居周辺のエリアは、長い歴史と共に、政治・文化のみならず、現代の経済活動にも深く関わる特別な場所となっています。 - 大阪城(大阪市中央区大阪城1-1)
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大阪城は日本の歴史において非常に重要な城であり、『一丁目一番地』です。
大阪城を中心に周辺の町や土地の区画が決められたと考えられます。
大阪城周辺の地名や区画は、城を基準にして計画されたため、地番や住居表示の基準地として「大阪城」が使われてきた歴史的背景があります。 - 「碁盤の目」状の都市開発の中心(札幌市中央区北1条西1丁目)
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札幌市の開発は、1871年(明治4年)に北海道開拓のために始まりました。
当時の政府は、都市が自然に発展するのではなく、意図的かつ計画的な設計が重要だと考えていました。
そこで選ばれたのが、直線的な道で区画された「碁盤の目」のような都市設計です。
札幌市役所や商業施設、札幌駅などはこの周辺に集中しており、北海道開拓の基点となったことがよく分かります。図:札幌市街(国土地理院タイルを加工して作成)
まとめ『一丁目一番地』は街と歴史の中心地
『一丁目一番地』は、ただの地名や住所にとどまらず、街や歴史の中心地であることが多いです。
重要な土地から地番が決まり、その土地を起点として街が発展してきた背景には、時代の変遷や計画的な都市設計の歴史が深く関わっています。
また、こうした『一丁目一番地』には、それぞれの場所に特別な意味が込められており、単なる住所以上のロマンを感じることができますね。
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