【2025年発表前に】2024年(令和6年)地価公示を振り返る!
最高価格&上昇率トップは?

更新日:2025/3/6

この記事で分かること
  • 2024年(令和6年)地価公示の動向
2024年度の地価公示の平均価格の推移
一番価格が上がった場所
一番価格高い場所




地価公示とは?


地価公示とは、国土交通省が定めた標準地(全国約26,000地点)の土地価格を、土地鑑定委員会が毎年発表するものです。 価格はその年の1月1日時点を基準とし、同年3月末頃に国土交通省のHPで公表されます。

土地の価格はさまざまな要素によって決まりますが、地価公示は売り手や買い手に売り急ぎや買い進みといった特殊な事情がない場合に 成立すると認められる「正常な価格」を表しています。
そのため、一般の土地取引において重要な指標となる情報です。 地価公示の詳細については、こちらの記事でもご紹介しています。


012024年度の地価公示の平均価格の推移

全国
全用途平均は3年連続、住宅地は10年連続、商業地は2年連続で上昇しました。
三大都市圏
全用途平均・住宅地は3年連続、商業地は2年連続で上昇しました。
地方
地方四市(札幌市・仙台市・広島市・福岡市)では、全用途平均は12年連続、住宅地・商業地は11年連続で上昇しました。


その他の地域では、全用途平均・商業地は11年連続、住宅地は9年連続で上昇しました。
以上のグラフは全て国土交通省「変動率及び平均価格の時系列推移表」より作成しました。

02一番価格が上がった場所

変動率1位:熊本県
変動率1位は、熊本県(熊本大津5-1)の「村上写真館」で、上昇率は33.2%でした。2位も熊本県(菊陽5-1)の「冨永ビル」で、上昇率は30.8%です。
これらの地域は、台湾の世界的な半導体メーカーであるTSMCの熊本工場建設が影響しており、周辺の地価が大きく上昇しました。
変動率上位の地域:北海道千歳市と長野県白馬村
また、北海道の千歳市や長野県の白馬村も地価の上昇が見られました。
これらの地域では、インバウンド需要を中心とした観光需要の増加に加え、新しいインフラ整備や地域開発が進んだことが地価上昇の要因となっています。 特に、千歳市は新千歳空港を抱える立地の良さ、白馬村は外国人観光客の増加が影響し、今後もさらなる発展が期待されます。

03一番価格高い場所

山野楽器銀座本店
価格が一番高い場所は、18年連続で東京都中央区銀座(中央5-22)の「山野楽器銀座本店」でした。
銀座は日本屈指の商業地であり、国内外の高級ブランドや企業が集まるエリアのため、その価値が維持され続けています。 インバウンド需要の回復や再開発の影響で、今後も高い地価が続くと考えられます。



まとめ2024年も引き続き全国的に地価上昇傾向

2024年も全国的に地価は上昇傾向にあります。
コロナ禍で一時的に下落した地価も回復し、都市部だけでなく地方の観光地や産業拠点などでも上昇が目立ちました。
特に、TSMCの熊本進出やインバウンド需要の増加が影響し、地価の地域差がより明確になっています。
今後も経済の回復や再開発の進展により、さらなる地価上昇が見込まれる地域もあり、動向を注視することが重要です。


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国土交通省から公開されるデータ(住所)をもとに、緯度・経度座標を付加したデータです。
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