更新日:2025/6/18

相続税や贈与税において土地等の価額は、時価により評価することとされています。しかし、納税者が土地の時価を知ることは容易ではありません。
そこで、国税庁は毎年1月1日時点における道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価格を7月初旬に公表しています。
路線価の詳細については、こちらの記事でもご紹介しています。
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路線価の価格全国トップは39年連続で東京都銀座でした。
すべての地点で前年よりプラスで推移しており、全国的にも地価上昇傾向が継続中です。 - 1位:東京都 中央区銀座5丁目銀座中央通り
- 44,240千円/前年 42,720千円
- 2位:大阪府 大阪市北区角田町御堂筋
- 20,240千円/前年 19,200千円
- 3位:神奈川県 横浜市西区南幸1丁目横浜駅西口バスターミナル前通り
- 16,960千円/前年 16,800千円
- 4位:愛知県 名古屋市中村区名駅1丁目名駅通り
- 12,880千円/前年 12,800千円
- 4位:福岡県 福岡市中央区天神2丁目渡辺通り
- 9,440千円/前年 9,040千円
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こちらの数値は、REX路線価データから独自集計にて算出した「市区町村別価格平均上昇率」です。他メディアの数値とは若干異なる場合があります。
国土交通省が発表している2024年地価公示の上昇率ランキングとも高い相関が見られました。
地価公示と路線価は性質が異なるものの、両方の指標で上昇したエリアは、実際の土地需要や経済動向がより強く反映されていると言えるでしょう。
2024年地価公示の記事はこちら↓ - 1位:長野県 白馬村
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<平均上昇率 33.72%>
長野県白馬村は、インバウンド需要を中心とした観光需要の増加に加え、新しいインフラ整備や地域開発が進んだことが地価上昇の要因となっています。 - 2位:熊本県 大津町
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<平均上昇率 24.74%>
熊本県大津町・菊陽町は、台湾の世界的な半導体メーカーであるTSMCの熊本工場建設が影響しており、周辺の地価が大きく上昇しました。 - 3位:熊本県 菊陽町
- <平均上昇率 16.50%>
- 4位:北海道 石狩市
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<平均上昇率 15.14%>
北海道石狩市では、札幌市圏の地価上昇に伴う住宅地需要が継続的に高まっており、特に札幌近郊のベッドタウンとしての位置づけが背景にあります。 - 4位:福岡県 福岡市博多区
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<平均上昇率 14.69%>
福岡県福岡市博多区では、中心部の大型再開発「天神ビックバン」により地価が上昇しています。都道府県別の平均上昇率は福岡県がトップでした。
まとめ2024年も引き続き全国的に地価上昇傾向
2024年も全国的に地価は上昇傾向が続きました。
特に地方都市の再開発や観光需要が、エリアごとの差を大きく広げています。
2025年は、今年の傾向がどう変わってくるのか?引き続き注目していきたいところです。
また、地価公示との高い相関性から、路線価も今後の動向を把握するうえで重要な指標となっています。
2025年は、北海道千歳市の上昇率が高かったため、路線価ではどうなっているか注目です。
2025年地価公示の傾向はこちら↓
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